[日语阅读学习]社会:来春から武道必修、柔道授業に不安の声
来年春から、全国の中学校の授業で男女とも武道が必修になるのを、皆さんご存じでしょうか。この武道の中でも柔道を教えることについて、教育現場では不安が広がっています。それはなぜなのでしょうか。
柔道の講習を受けているのは、愛知県内の中学・高校の教師たち。熱心な表情には理由があります。これまで武道かダンスのどちらかを選択していた、中学1・2年の保健体育の授業。しかし、来年度からはそのいずれも必修科目となり、このうち武道では柔道、剣道、相撲から1つ以上を学校が選択することになります。
「すべての生徒にわが国固有の伝統と文化を触れさせる。その意味での必修化」(愛知県教育委員会・体育スポーツ課大野芳樹主幹)
武道の3つの種目の中では、畳と柔道着がそろえば教育環境が整う柔道を選ぶ学校が多いとみられています。教育現場にとっては、指導者の育成が喫緊の課題。そこで、愛知県では実技などわずか4日間の講習を受けた教師に初段の段位を与え、授業にあたらせることになりました。
「不安は大いにある。こういう機会を与えられてありがたいが、一番はやっぱりケガが怖い」(参加した教師)
先生たちの不安。実は柔道の授業や部活動で、重大な事故に遭うケースがたびたび報告されています。名古屋大学で教育問題を研究している内田良准教授が、過去、中学・高校で起きた柔道による事故件数を調査したところ、決して見逃せない事実が明らかになりました。
「(柔道による)死亡事故が114件。1983年から去年までの28年間で、114件の死亡事故が起きています」(名古屋大学大学院内田良准教授)
東京・八王子市に住む村川義弘さん。2年前、当時中学1年生だった甥の康嗣さんを柔道の部活動で亡くしました。
「話さないし、目も半開きのような状態で、呼吸器も付けていて、呼び掛けにも応じない」(甥をなくした村川義弘さん)
中学入学後、友人に誘われて柔道部に入った康嗣さん。入部間もない7月、部活の指導中に投げられ、倒れたまま意識を失いました。その1か月後、康嗣さんは帰らぬ人になりました。
医師による診断は、頭部への加速損傷。これは、頭部に強い衝撃や激しい揺れが加わった際に脳と脳膜をつなぐ血管が切れ、内出血を起こす症状です。柔道で起きる事故のほとんどが、こうした頭部への衝撃が原因とみられています。
愛知県がんセンターの総長を務める傍ら、名古屋大学の柔道部師範でもある二村雄次氏。医師という立場から、この問題に取り組んでいます。
「後ろに倒れてもあごを引く受身の練習をしていれば、(頭の)後ろを打たない。首を鍛えることが大事」(名古屋大学柔道部師範二村雄次医師)
柔道で技をかけられた場合、頭部は高い位置から落下速度以上のスピードで地面に落ちます。受け身がしっかりできないと、頭部が地面に衝突、あるいは激しく揺さぶられることで、損傷を招くと考えられています。
「指導者自身が(実態を)知らなかった。知らなかったことを謙虚に反省して、対応する制度を作らないと」(全柔連医科学副委員長二村雄次氏)
柔道による事故で子どもを亡くしたり、けがをしたりした家族らは「被害者の会」を発足。武道必修化を前に、事故の検証や安全対策を求めています。
「人が1人死ぬって、とても重大なこと。学校の部活動であってはならない。事故件数も、情報も共有されていない。原因究明もされてない。そのままで事故が減るわけがない」(全国柔道事故被害者の会村川義弘副会長)
教育現場では外部のベテラン指導者を授業に参加させるなど、事故防止対策に乗り出しています。道徳教育という一面もある武道の必修化。教育現場にはその危険性を認識した上で、十分な安全対策が求められます。(05日18:14)
原文来源: [日语阅读学习]社会:来春から武道必修、柔道授業に不安の声
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