[日语学习网]社会:双葉町民の職探し、「転職」に悩む漁師も
埼玉県で集団避難生活を送る福島県・双葉町の住民が避難先での職探しを進めています。漁師の男性は、慣れない業種にどう転向すればいいのか、戸惑いをみせています。
埼玉県・加須市にあるショッピングモールの採用面接。
「こちらに来るまではファミリーレストランにお勤めだった?」(面接担当者)
「パートだったんです」(双葉町の住民)
面接を受けているのは、福島県・双葉町から集団避難している住民およそ30人です。各テナントでの販売や調理・接客などが主な仕事となります。
「今まで勤めた職種を引き続きやれればと思ってちょうどあったので」(面接を受けた住民)
「家も失い、仕事も失い、50近くになって何も出来ない私が、仕事を見つけなければいけない状況になったのは悲しいです」(面接を受けた住民)
こうしたサービス業のほか、避難所には運送業など、いくつかの求人情報が掲載されていますが、農業や漁業などの一次産業はほとんど見当たりません。
「海に関する仕事ならいいけど、やっぱりないね」(田辺 仁 さん)
田辺仁さん(43)は、これまで漁師として、家族9人を養ってきました。船は津波で流され、原発事故により、地元に戻ることもできません。
「悔しさ、もどかしさ、今の時期だとコウナゴ漁の最盛期だから」(田辺 仁 さん)
家族のためにどんな仕事でもやろうとは考えているものの、慣れない業種には、どうしても二の足を踏んでしまうといいます。
「こういうところにいるよりは、海に出たほうが落ち着く。また船に乗れるなら乗りたい」(田辺 仁 さん)
避難所近くの本屋を訪れた幾田貴之さん(23)。
「これは前に買って勉強していました」(幾田貴之さん)
町役場の職員を目指し、7月の採用試験に向けて勉強してきました。
「自分なりにプランというか計画を立ててやっていたけど・・・」(幾田貴之さん)
年金生活の父と高校生の妹を支えるためには仕事を探さなければならないと就職サイトにも登録しました。しかし、この大変な時期だからこそ、町の役に立つ仕事をしたいと考えています。
「苦しんでいる人もたくさんいるので、役場の職員として、ひとりの人間としてサポートしたいという気持ちが強い」(幾田貴之さん)
双葉町は22日午前0時から「警戒区域」となります。一世帯一人までの「一時帰宅」は近く実現する見通しです。
「やっとという感じですね」(双葉町の住民)
「せめて思い出(の品)ぐらいは持ってきたいなと思う。子供たちに残せるものが何もないので、アルバムは渡してあげたいと思う」(双葉町の住民)
もとの生活に戻る見通しが立たないなか、慣れない職探しが続きます。(21日17:07)
原文来源: [日语学习网]社会:双葉町民の職探し、「転職」に悩む漁師も
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