[日语学习网]国际:携帯電磁波に発がんリスク、IARCが見解
IARC=国際がん研究機関は、限定的ながらも、携帯電話が発する電磁波でがんのリスクが高まる可能性があるとの見解を初めて発表しました。
WHO=世界保健機関の一部であるIARC=国際がん研究機関は31日、発がん性リスクをランク分けする表の中で、携帯電話の使用を、4段階中、上から3番目の「発がん性の可能性あり」のカテゴリーに入れたと発表しました。
発表された文書は5月下旬、フランスにあるIARCに14の国から31人の科学者が集まり、1週間にわたって議論した結果としてまとめられたものです。
それによりますと、携帯電話が発する電磁波にさらされることと、脳腫瘍の一種であるグリオーマ=神経膠腫や、良性の脳腫瘍である聴神経腫瘍との関係について、「証拠は限られたものだ」としつつも、「“発がん性の可能性あり”とするには十分」と結論づけています。その一方で、グリオーマと聴神経腫瘍以外の癌や腫瘍と関連づけるのは適当ではない、としています。
「(IARCの)作業グループは全ての情報をもとに、発癌のリスクと携帯電話に関連があると結論づけたのです」(IARC幹部クリストファー・ワイルド氏)
IARCの幹部、クリストファー・ワイルド氏は「長期間、頻繁に携帯電話を使った場合の研究を重ねる必要がある」とした上で、「その結果が出るまでは、ハンズフリーセットの使用などで電磁波への露出を減らすことが重要」と述べています。
今回の発表では発がん性のリスクについては数値化されていませんが、過去の研究例では、一日平均30分、10年間使用し続けた場合、グリオーマになるリスクが40%高くなる、との結果が出ています。
IARCが携帯電話の使用とがんとの関連について、限定的ながらもその可能性を認めたのは初めてで、各国の携帯電話を巡る政策にも影響を与えそうです。(01日08:23)
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